週刊誌から from weekly magazine 2004 9 2
ニューズウィーク日本版 2004 9.8
「アメリカ国防総省」
「次の火ダネはスパイ疑惑」
意外な感じがします。
基本的に、FBIという組織は、政府の番犬だったはずです。
アメリカには、政府機関を捜査する捜査機関がないはずです。
だから、昔から、みんな、やりたい放題でした。
過去に遡れば、今回の件は、氷山の一角でしょう。
最も、政府の人間に「倫理」を求めるのは無理な話で、
政府の人間である間に、いかに稼ぐか、あるいは、
いかに将来の「飯の種」を探すかが、重要です。
何しろ、短ければ4年、長くても8年しかありませんから、忙しいのです。
政権交代があれば、みんな失業しますので、
在職中に、将来のことを考えておく必要があるのです。
だから、政府の人間に「倫理」を求めるのは、無茶な話です。
さて、日本の場合は、政府機関を捜査する捜査機関があります。
それは、東京地検特捜部です。
しかし、最近は、東京地検特捜部も、政府の飼い犬になりつつあります。
「絶対権力は、絶対に腐敗する」という言葉があります。
ですから、政府機関を捜査する捜査機関が必要なのです。
でも、何で今頃、FBIは、捜査を始めたのでしょうか。
そういう話は、昔からよくある話で、今頃になって捜査されても、
当事者としては困るでしょう。